― 治療と予防、そしてパートナーシップによる持続的価値創出 ―
ケニア西部・ヴィヒガ郡エムハヤ地区にて、スナノミ症(ジガー)に苦しむ方々への治療支援活動をサラヤケニアが実施しました。本活動は、創価大学の学生を中心としたNGO団体であるWaka Waka Foundationのプログラムの一環として行われたものです。
サラヤケニアは、同団体の設立当初より継続的に関わっており、今回もプロジェクトの根幹となる技術支援(治療手法および製品提供)を担うパートナーとして参画しました。
200名を超える治療と現場での変化
今回の取り組みは延べ8日間にわたり実施され、そのうち4日間の治療セッションを通じて200名を超える患者の治療を行いました。治療にはサラヤの「Jigger Lotion(ジガーローション)」を使用し、再感染防止のための靴の配布もあわせて実施しました。
写真撮影担当として参加したBettさんからは、「イベント開始時は、多くの患者が静かで沈んだ様子だったが、治療後には表情が明るくなり、笑顔が見られるようになった」と現場の変化について共有がありました。
また、重症の患者が歩行困難なため車で搬送されてくる場面もあり、この疾患が日常生活に与える影響の大きさを改めて認識する機会となりました。一方で、ジガーローションによる治療は従来の方法と比較して痛みが少なく、患者の不安を軽減し、治療への心理的ハードルを下げる効果が現場で確認されています。
手洗い教育による予防アプローチ
スナノミは足だけでなく、特に子どもの場合は手の爪の間にも寄生することがあるため、衛生習慣の改善が重要です。
今回の活動では、治療と並行して適切な手洗いの指導も実施しました。基本的な手指衛生の徹底は感染リスクの低減に直結することから、今後も「治療」と「予防」を組み合わせた包括的なアプローチを継続していきます。
現地からの評価と広がる社会的認知
現地のローカル支援団体からは、サラヤのJigger Lotionについて「非常によく効く」「従来の方法と比べて患者への負担が少ない」といった高い評価をいただきました。
現場で効果が認識されていることは、今後の展開においても大きな意味を持ちます。
実際に今回の活動の中でも、過去に痛みを伴う治療を経験した少女が、治療の順番が近づくと恐怖で泣き出してしまった場面がありました。
その様子に気づいた看護師が「今回は痛くないよ。メスも針も使わないから大丈夫。」と声をかけ続けたことで、次第に表情もやわらぎ、痛みを感じることなく治療をすることが出来ました。
Jigger Lotionは単なる治療だけではなく、安心して治療を受けられる選択肢になるという患者にとって大きなメリットがあります。
おわりに
活動の一環として実施した子どもたちの描画セッションでは、「治ったらやりたいこと」をテーマに絵を描いてもらいました。そこに描かれていたのは、「遊びたい」「自由に歩きたい」といった、ごく当たり前でありながら、この疾患によって制限されている現実でした。
今回の活動は、医療支援であると同時に、人々に安心・自信・そして希望を取り戻す取り組みでした。
サラヤケニアは今後も、現地パートナーとともに、技術と製品を通じて社会課題の解決に貢献し、持続可能な形で価値提供を続けてまいります。


