チュニジアでの産業育成
精油
サラヤは、1990年代から天然精油の香りがもたらす魅力に着目し、積極的に活用してきました。
2018年には、チュニジア・ナブール県に精油蒸留工場を設立し、持続可能な産業の育成に取り組んでいます。現地の農家と連携し、付加価値の高い製品を生み出すことで生産者の収益向上に貢献。さらに、環境負荷の少ない蒸留プロセスを採用し、自然環境を守りながら精油産業の持続可能な発展を支援しています。
この取り組みは、持続可能な農業支援や地域の雇用創出、伝統技術の継承と革新、さらには地球環境への配慮といった社会課題の解決につながり、チュニジアの産業振興にも貢献しています。
オリーブオイル
チュニジア産オリーブ油は品質がいいにも関わらず加工やボトリング技術の問題があり、低価格で取引されるため、農家の収入が低レベルであるなどの問題を抱えていました。
サラヤでは、オリーブの実の収穫から搾油まで最適に管理する技術やノウハウに関する教育や、高付加価値製品として販売するためのボトリングなど商品開発を進めることで、「持続可能な産業育成」、「地域間格差是正」、「失業対策」ならびに「国内産業振興を担う人材育成」に貢献することを目指しています。
食品衛生の取組
食品衛生のプロフェッショナルとして、食に関する衛生指導やHACCP導入支援など世界に通用する食品衛生管理をトータルにサポートしてきた経験を活かし、日本だけでなく海外でも安心・安全な「食」の実現に取り組み、各地域の課題に寄り添いながら、食の可能性を拡げています。
アフリカ・ケニアでは、流通や保存のための設備が十分に整っていないことから、食品ロスが大きな社会課題となっています。また、魚は鮮度管理が難しく、生食の文化も広くは普及していませんでした。そこで私たちは、日本で培った食品衛生管理と冷凍加工の技術を活かし、加工・保存・輸送までを一貫して支える「コールドチェーン」の構築に取り組んでいます。
ナイロビに設置した加工場では、急速凍結技術を用いてナイルパーチやティラピア、ナマズなどを高品質な冷凍フィレに加工。鮮度と安全性を保ったまま流通させることで、「魚=臭い」というイメージの払拭にもつながり、2024年末にはケニア国内スーパーマーケット26店舗での販売を実現しました。これにより、これまで難しかった魚の新しい食べ方の可能性も広がっています。
さらに、2021年に開設したシェアキッチン「Saraya Nairobi Kitchen Lab」では、設備の整った調理環境を提供することで、現地の人々が飲食ビジネスに挑戦できる機会を創出しています。これまでに複数の事業者がここから巣立ち、自身の店舗を構えるまでに成長しました。
私たちはこれからも、食品衛生の力で食の価値を高めるとともに、地域の課題解決と新たなビジネスの創出に貢献していきます。
耐性菌への取組
サラヤは、1952年の創業時より感染対策に取り組んできました。アフリカ・ウガンダでは現地法人を設立し、医療現場で使われるアルコール手指消毒剤を現地で生産。院内感染の予防を通じて、地域の衛生環境の向上に貢献してきました。
現在、世界では「薬剤耐性(AMR)」という新たな課題が深刻化しています。これは、細菌が抗菌薬に効きにくくなる現象で、「サイレントパンデミック」とも呼ばれる、世界的な公衆衛生の大きな問題です。
この課題に対してサラヤは、国立大学法人長崎大学、塩野義製薬株式会社、株式会社Connect Afyaと連携し、ケニアの医療機関における抗菌薬の適正使用を支援する取り組みを進めています。
感染を未然に防ぐことは、抗菌薬の使いすぎを防ぎ、薬が効かなくなるリスクを減らすことにもつながります。サラヤは、感染対策製品の提供だけでなく、教育ツールの開発や医療従事者の人材育成にも取り組み、持続可能な医療環境づくりを支えています。










