サスティナビリティ

RSPO認証

RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil)とは

世界自然保護基金(WWF)を含む関係団体が中心となり、2004年に設立された国際NPOです。世界的に信頼される認証基準の策定と、ステークホルダー(利害関係者)の参加を通じ、持続可能なパーム油の生産と利用を促進することを目的としています。

組織は、パーム油産業をめぐる7つのセクターの関係者(パーム油生産業、搾油・貿易業、消費者製品製造業、小売業、銀行・投資会社、環境NGO、社会・開発系NGO)の協力のもと運営されています。

RSPO認証とは

RSPOでは、2種類の認証制度が設けられています。

1つは、農園や搾油工場を対象に、持続可能な生産が行われているか、RSPOが定めた判断基準となる原則と基準(Principle & Criteria)に則った「P&C認証」です。

もう1つは、上記の認証制度によって生産されたパーム油を使用する製品を取り扱う、製造・加工・流通過程(サプライチェーン)を対象に、RSPOが定める要求事項を満たしていることを認証する「サプライチェーン認証(SCCS認証)」です。

認証パーム油を仕入れる商社や加工業者、商品製造を行うメーカーなど、最終製品が出来上がるまでの各工程で製品の所有権を持つ組織は、SCCS認証取得の対象となります。

RSPOの認証油マークについて

SCCS認証を取得した企業は、認証パーム油を原料として利用した商品にRSPOのロゴマークを使用することができます。
RSPOでは、生産やサプライチェーンでの管理方式の違いによって、4つの認証モデルがあり、それぞれロゴ表示を定めています。
RSPO公式Webサイト内「サラヤプロフィール」(英語)

1)アイデンティティ・プリザーブド(IP):分離方式

P&C認証を受けた単一の生産農園・搾油工場から供給されたパーム油を原料として使用し、最終製品に至るまで非認証のパーム油の供給や流通から完全に切り離された商品に与えられます。
最終製品が出来上がるまでの各工程で製品の所有権を持つ組織は、SCCS認証を取得しています。
この商品には、RSPO認証油トレードマークを表示できます。

2)セグリゲーション(SG):分離方式

P&C認証を受けた複数の生産農園・搾油工場から供給されたパーム油を原料として使用し、最終製品に至るまで非認証のパーム油の供給や流通から完全に切り離された商品に与えられます。
最終製品が出来上がるまでの各工程で製品の所有権を持つ組織は、SCCS認証を取得しています。
この商品には、IPと同じくRSPO認証油トレードマークを表示できます。

3)マス・バランス(MB):管理混合方式

P&C認証を受けた農園・搾油工場からの認証油が、流通過程で他の非認証油と混合されるモデルです。物理的には非認証油も含んではいますが、認証油の量を管理できていれば、流通過程で非認証原料が混合しても構いません。
また、最終製品が出来上がるまでの各工程で製品の所有権を持つ組織は、SCCS認証を取得しています。
この商品には、RSPO認証油トレードマークは"MIXED"を使用できます。

4)クレジット(B&C):台帳方式

P&C認証を受けた農園や搾油工場が、パーム油を生産量に基づいて証券化し、SCCS認証を受けた最終製品の製造者・販売者とオンライン上で取引を行います。 商品に使用されるパーム油は非認証のものとなりますが、証書を購入することで生産者に金銭的な還元が行われます。
以前は、民間企業に取引システムを委託されていましたが、2017年1月よりRSPO直轄の運用に変更されました。 商品への表示は、RSPO認証油トレードマーク" CREDITS"を使用します。

サラヤのRSPOに対する取り組み

世界の食用需要の増加などにより、植物原料のひとつであるパーム油の生産が拡大を続けています。熱帯雨林を伐採してプランテーションを拡大するなど、主要生産国のひとつであるマレーシア・ボルネオ島を中心に、さまざまな環境・社会問題を引き起こしています。

しかしながら、パーム油産業で生計を立てている生産者も多いことも事実です。またパーム油は、世界中のおよそ85%が食用として利用されており、私たち消費者も、パーム油を完全に避けて生活することは難しい状況といえます。

創業当初より、人と環境を考えて植物原料を用いた製品づくりに努めてきたサラヤは、パーム油の使用をやめることが問題の解決にはならないと考えました。

そこでパーム油とかかわり、野生生物や森を守りながら生産者や消費者の生活も維持していくため、2004年から「ボルネオ環境保全プロジェクト」を開始し、環境保全と原料調達の両面からこの問題に向き合い始めました。「RSPO加盟・認証制度の普及」も、環境への影響に配慮した持続可能なパーム油を生産するための活動の1つとなっています。

サラヤは日本に籍を置く企業として初めて2005年1月にRSPOに加盟し、2010年には日本初となるRSPO認証パーム油を原料として使用した商品の販売を開始しました。

そして2019年11月、すべての自社製品(国内販売)において、RSPO認証を100%取得(完全分離方式=Segregation、台帳方式=Credits)いたしました。今後、2030年に向けて国内外のグループ全体で、RSPO認証を取得することを推進いたします。

日本国内のプラットフォーム「JaSPON」に理事として加盟

日本国内でもRSPO認証制度への関心は年々高まり、2019年10月末時点で166の企業・団体がRSPOに加盟しています。国内での制度普及のためには、業界の垣根を超えて協働し、それぞれの立場でも取り組みを推進することが重要です。

2019年4月11日、日本市場における持続可能なパーム油の調達と消費を加速させる「持続可能なパーム油ネットワーク(「Japan Sustainable Palm Oil Network(JaSPON)」が設立され、サラヤも理事として加盟しました。

ボルネオ環境保全活動への名誉表彰

2019年11月4日、第17回円卓会議(RT17)の歓迎レセプションにて発表された「2019 RSPO Excellence Awards」において、サラヤのボルネオ環境保全活動への名誉表彰が送られました。

会場では、サラヤのパーム油関連ブランドである「ヤシノミ洗剤」や「ハッピーエレファント」などの対象商品の売上の1%が、認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパンを通して、マレーシア・ボルネオ島の野生動物レスキューセンターの運営や失われた熱帯雨林を回復させる活動などが紹介されました。

(※)メーカー出荷額

下記、RSPO公式サイトより引用
An honourable mention went Japanese consumer goods manufacturer, Saraya Co. Limited for their long-term effort in conservation of wildlife on the ground along the Kinabatangan River in Sabah. Their notable efforts include establishing the Borneo Conservation Trust (an NGO aimed at establishing green corridor along the river), raising funds for the project across Japan, as well as donating 1% of the sales of their palm oil related products to it.