1952年の創業以来、ビジネスを通じて様々な社会課題を解決してきたSARAYA。
サラヤを代表する商品であるヤシノミ洗剤では、今から40年以上も前の1982年には、プラスチックボトルの原料である石油の省資源化と使用後のプラスチックゴミ削減に目を向け、今では当たり前となった台所洗剤の詰め替えパックを日本で初めて採用。
その後、業務用洗剤においても、プラスチック使用量の削減を目指し、プラスチック容器の薄肉化やサプライチェーンと共同し、大容量の洗剤ドラムをそのまま使用し、使用後回収、再充填して使用するというリターナブルドラムなど、様々な課題に取り組んでいます。
海洋プラスチックごみの現状
1950年以降、人類は83億トン※1ものプラスチックを生み出してきました。
しかし、そのうち63億トン※2がごみとして廃棄され、リサイクルされたのは、わずか9% ※3 。
さらに22% ※3ものプラスチックごみが処分されることなく、どこかへ消えてしまっています。
そして今もなお、毎年1,200万トン※4ものプラスチックごみが新たに海へと流れ込み、海の生き物たちに深刻な影響を与えています。その総量は、すでに1億5,000万トン※5以上。
※1,2:環境省、令和元年版『環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書』
※3:OECDレポート
https://www.oecd.org/en/about/news/press-releases/2022/02/plastic-pollution-is-growing-relentlessly-as-waste-management-and-recycling-fall-short.html https://www.nam.co.jp/market/column/trend/2022/220629.html
※4:出典:IUCN, 2020
※5:McKinsey & Company and Ocean Conservancy (2015)
日本では長崎県対馬市が海洋ゴミのホットスポットとなっています。対馬市の漂着ごみの量は年間で3万〜4万立方メートル。
50mプール12~16個分に相当する量です。
対馬に大量のごみがやってくる理由は、対馬が日本と大陸の間に位置し、海流や季節風の影響でごみが漂着しやすい島だからです。
大量に押し寄せてきた漂着ごみのうち、回収できているのは全体の約1/4ほどの量。
回収できたとしても、リサイクルできるのはおよそ1割程で、リサイクルできず残ったごみは産業廃棄物として埋め立てたり、燃やすことになります。
回収できなかった漂着ごみはまた海に流され、マイクロプラスチック化して生態系に影響を与えたり、よりリサイクルが難しい状態になってしまいます。
しかし、漂着ごみはどんどん増え、終わりが見えません。
これら海洋ゴミ問題に関して製品をつくる企業の責任として、
再生プラスチックに加え海洋プラスチックごみを使用することが、サラヤにできることだと考えました。
そこでサラヤでは、一般社団法人ブルーオーシャン・イニシアチブ※に参画する様々な企業と海洋プラスチック回収手段の確立と再資源化等の活動に取り組んでいます。
※一般社団法人ブルーオーシャン・イニシアチブは2022年12月に発足した、企業連合によるブルーアクション・プラットフォームです。「海」に関わるあらゆるステークホルダーの多面的交流と事業共創を通じ、持続性・実効性ある「海の保全と繁栄」を両立した社会課題解決を目指します。
海洋プラスチックを資源に変える!サラヤの挑戦
PROTEGATE EXPO2025(プロテゲート エキスポ2025 )
2025大阪・関西万博を発信のスタートとして、消毒ディスペンサーのコンセプトモデル(PROTEGATE EXPO2025)を開発。海洋プラスチック再資源化と啓発に取り組みました。
ブルーオーシャン・イニシアチブのメンバーであるテラサイクルジャパン様との共創で実現しました。
PROTEGATE(プロテゲート)は、protect=守る/gate=入り口 を合わせた造語で、出入口で感染症を防ぐという意味が込められています。また、大阪・関西万博をきっかけに海洋問題へ関心を持ってもらいたいという想いから、「PROTEGATE EXPO2025(プロテゲート エキスポ2025 )」と名付けました。
プッシュ式ディスペンサー(MD-300-OP)
海洋プラスチックを配合した商品開発に、ブルーオーシャン・イニシアチブのメンバーであるアスクル様、ごみの学校様と共に取り組みました。
「PROTEGATE EXPO2025」の製作で得た知見と経験を活かし、対馬で回収された海洋プラスチックを配合した小型ディスペンサーを開発。ナチュラルなグレーの本体に、海を想起させるブルーの海洋プラスチックを組み合わせ、環境への配慮と空間になじむデザイン性を両立しました。石けん、手指消毒、便座クリーナーの3種のラインナップで、手洗い場やトイレなどさまざまなシーンでお使いいただけます。
日常の衛生空間から、海洋プラスチック問題への取り組みを広げていきます。
水産資源の活用と保護
近年、海水温の上昇等により、沿岸の岩礁(磯)に生育する藻場が衰退したり消失したりする「海の砂漠化(磯焼け)」が起きています。
海水温の上昇や海藻の生育に必要な栄養分の不足、台風や豪雨など異常気象による海のかく乱が原因と考えられ、藻場の回復には長い年月を要し、磯根資源の減少や成長不良を招くことが知られています。
サラヤは、「海の持続的活用」に着目し、海の森(昆布藻場)を守り、海の生態系を保全する活動として、「海の森を守るプロジェクト」をはじめました。函館市を通じて大学や企業と共に、減少している藻場の再生及び、海の生物多様性の保全を行い、二酸化炭素排出量を削減することを目指します。活動には対象商品の売上の一部を使用します。
対象商品
ココパーム オーシャンエッセンス シャンプー&リンス
サラヤ独自の天然洗浄成分ソホロを配合した髪と地球にやさしい、ヤシの実うまれのサステナブルヘアケアブランドです。
地肌と髪のうるおいを守り、すこやかなさら髪へ導きます。原料調達から環境に配慮し、美しい自然といのちを守ります。
ホテルアメニティシリーズ
「未来へとつなぐ、人と環境にやさしいアメニティ」をコンセプトとしたサラヤホテルアメニティシリーズ。厳選した植物由来の原料を使用し、素肌にやさしく香りによる安らぎをもたらします。生分解性に優れた処方で、使用後はすばやく地球に還る、海洋環境にやさしい製品です。
今後も様々なプロジェクトを通して、サラヤは海洋問題解決に取り組み、サラヤの製品を使用する皆さまと課題解決できる枠組みのご提案を行ってまいります。





