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スナノミ症対策プロジェクト

スナノミ症対策プロジェクト

1.スナノミ症とは

スナノミ症は、スナノミ(Tunga penetrans)というノミが皮膚に寄生することで起こる感染症です。アフリカや中南米、インドなど20か国以上で広がっており、ケニアでは約200万人の患者がいるといわれており、世界保健機関(WHO)でも、「顧みられない熱帯病(NTDs)」のひとつとして位置づけられています。
感染すると、気づかないうちに症状が進行し、強い痛みや歩行困難を引き起こすことがあります。さらに、不衛生な環境では重い感染症につながることもあり、日常生活に大きな影響を及ぼします。

スナノミ症は、衛生状態が悪く医療へのアクセスが限られている貧困層に多く見られ、身体的な痛みだけでなく、長期的な障害や社会的偏見の原因にもなる深刻な健康課題です。




2.治療方法


スナノミ症に対する従来の治療では、針や刃物を使ってノミを手作業で取り除く方法が一般的でした。この方法は、痛みや二次感染のリスクを伴うため、患者への負担が大きいといった課題がありました。
こうした課題に対し、サラヤはこれまでの手指衛生薬剤開発で培ったスキンケア技術を活かし、より簡便で有効な治療薬「Jigger Lotion(ジガーローション)」を開発しました。




Jigger Lotionは少量でも患部に広がりやすく速乾性があり、使いやすいローションタイプの治療薬です。従来のような痛みを伴う処置に比べ、患者の負担を軽減できるのが特長です。
2024年8月5日にはケニアのムランガ郡で正式に発売され、地元の保健当局や政府関係者、NGOなどからは、「針を使わない、痛みのない画期的な新しい治療法」としてJigger Lotionに高い期待が寄せられています。


3.活動内容

サラヤでは、地元の保健当局やNGOと協力し、Jigger Lotionを用いた治療イベントを定期的に開催しています。少しでも多くの人のスナノミ症治療に役に立てるよう、活動を続けていきます。


4.活動ヒストリー


2010 東アフリカ、ウガンダにて子どもたちの命を守る手洗い普及活動「100万人手洗いプロジェクト」を開始
2011 現地法人サラヤイーストアフリカを設立
2012 東アフリカ、ウガンダにて院内感染をなくすための「病院での手の消毒100%プロジェクト」を開始
2013 「第1回東アフリカ感染予防会議」をウガンダの首都カンパラで開催
主催:サラヤイーストアフリカ

2014 ウガンダ製造会社サラヤ・マニュファクチャリング(U)設立
アルコール消毒剤「Alsoft V」のウガンダ現地製造開始
2017 ケニアに衛生商品の販売会社を設立
2018 「Saraya Safe Motherhood Project」を開始
2019 「スナノミ症」治療薬の開発を開始
第7回アフリカ開発会議(TICAD7)に参加

2020 コロナ禍で国連専門機関であるUNIDO(国際連合工業開発機関) から「ウガンダにおけるAlsoft Vの量産技術、医療機関での感染管理技術、および食品産業への衛生管理技術移転・実証」を受託
2021 ケニアでスナノミローションがメディカルデバイスとして薬事承認
2024 ケニア保健省とともにスナノミ症治療薬の製品発表会を開催。
製造・販売 (ケニア向け輸出限定で)

2026 主要都市を年4回治療巡回するスナノミキャラバンを開始