2021年の活動報告
2010年からスタートした「サラヤ 100万人の手洗いプロジェクト」は12年目へ。2021年度の成果をお伝えいたします。
このプロジェクトでは、SDGsの17の目標項目のうち「3.すべての人に健康と福祉を」、「6.安全な水とトイレを世界中に」、「17.パートナーシップで目標を達成しよう」を達成するため、安全な水や衛生設備だけでなく、石けんを使った正しい手洗いを普及する活動を継続して支援しています。
2021年も新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、ウガンダにおいて感染症予防の一環として、石けんを使用した手洗い活動の重要性が再認識されました。引き続き活動の強化を支援していきます。
コロナ禍におけるメディアキャンペーンを実施
全国手洗い事務局は新型コロナウイルス感染症から身を守り、社会全体で感染拡大を防ぐために「いつ」「どのように」手洗いをするかについて人々の認識を高めるためのメディアキャンペーンを実施しました。8月から10月にかけてウガンダ全域を対象に、14のラジオ局で12言語で衛生メッセージを放送し、多くの人にメッセージを届けました。
手洗いを実施する学校や地域社会の能力強化
全国手洗い事務局は、55県を対象に手洗いの全国キャンペーンを実施しました。このキャンペーンにはユニセフやドイツ政府開発援助やオランダ政府開発援助、感染省研究所(マケレレ大学内IDI)ほか、多くの市民社会組織も参加しました。キャンペーンの一環として、22県にある250カ所の保健医療施設、400の学校、100の地域社会に対し啓発資材や衛生関連物資を支援しました。
また、東部ブギリ県、ブシア県、ンゴラ県、アムリア県からそれぞれ100人ずつ計400人を対象に、地域社会の手洗いアンバサダーの研修を実施しました。手洗いアンバサダーとは、地域社会で手洗い促進活動を支援するために選ばれたボランティア活動員で、地域住民に手洗いについての助言を行い、いつ・なぜ・どのように手洗いを実践するかについての衛生メッセージを伝え、ティッピータップ簡易手洗い設備の設置を支援する役割を担っています。手洗いアンバサダーを通じて、効率よく手洗い推進活動を進めています。
さらに、14の県の学校65校に、複数の生徒が一度に利用できる手洗い設備を130基設置し、多くの生徒が同時に手を洗えるようにしました。
2021年世界手洗いの日において、出展者が、ブガンダ王国のMWE大臣とカティキーロ副大臣に、石けんと水の両方を出すペダル式ハンズフリー手洗い器を実演する担当者 ©UNICEF/2020/Cate Namyalo.
家庭および学校での手洗い実践率の向上
家庭での石けんを用いた手洗い普及率は、前年の38%から2021年には44%へと、1年間で6.7%上昇しました。資金が限られている中でも、手洗いの促進活動を広く集中的に行うことができたこと、そして新型コロナウイルス感染症の発生を機に、ウガンダ国民が正しいタイミングでの手洗いが重要であることを認識し、実践するようになったことによるものです。
一方で、学校におけるトイレ使用後の石けんを使用した手洗い実践率は増減を繰り返していますが、過去4年間は増加に転じています。しかし、2020年後半と2021年の大半でウガンダの学校が閉校となったため、2021年の実践率についてはデータがありません。
ウガンダの家庭と学校における石けんを使用した手洗い普及率
「世界手洗いの日」の式典開催
10月15日の「世界手洗いの日」には、新型コロナウイルス感染症流行による制約の中で、全国手洗い事務局は水と環境省のホールで式典を開催しました。2021年のテーマは「私たちの未来はすぐそこに。ともに前進しよう。」でした。あらゆるステークホルダーに対し、病気の予防に効果的な方法のひとつとして手洗いを促進する取り組みに参加するよう呼びかけが行われました。
「ウガンダ国家手洗い戦略2021-2025」の策定
ウガンダ全国手洗い事務局は、3つの省(教育・スポーツ省、水と環境省、保健省)、カンパラ市当局、マケレレ大学、水と衛生活動を実施している市民社会団体など水と衛生分野の多様なステークホルダーとともに、「ウガンダ国家手洗い戦略2021-2025」を策定しました。2022年より、活動を実施していきます。
新型コロナウイルス感染症の流行は、石けんを用いた手洗いをウガンダ国内に広める機会をもたらしました。今や、感染症と闘うために手の清潔が重要だということが広く人々に認識されています。今後も石けんによる手洗い習慣が持続されるように、取り組みを続けていきます。






