ボルネオ島ではオイルパームプランテーションの拡大が野生動物の生息地を脅かす原因の一つになっていると述べました。しかし、私たち日本人はヤシの木についてあまり知りません。
ヤシの木と言うと、背が高くココナッツの実をつける樹木だけだと思いがちです。
しかし、ヤシにはたくさんもの種類が存在しているのです。
油糧作物として利用される代表的なヤシに、「アブラヤシ」と「ココヤシ」があります。
「アブラヤシ」からは、「パーム油とパーム核油」が、 「ココヤシ」からは、「ヤシ油」が採取されるように、それぞれ異なる油が精製されます。

アブラヤシは、ヤシの木と言われて想像する背の高いココヤシとは異なり、背は低く太い樹木です。
●樹木の高さ⇒15〜20m
マレーシアを中心に、プランテーション型で生産されます。
●主な生産地⇒マレーシア60%

一本の木につく果房は10〜12房ですが、一つの果房に大きさ4〜5cmの小さな果実が数百個もの実をつけます。
●果実の大きさ⇒4〜5cm
●果実の生産量(年間)⇒数千個
アブラヤシからは、「パーム油」と「パーム核油」が精製されます。

この2つの油の大きな違いは、採取されるアブラヤシの“部位”です。
<パーム油>
パーム油は、アブラヤシのオレンジ色の“果肉”の部分から採取されます。
<パーム核油>
パーム核油は、アブラヤシの“種子”の胚乳から採取されます。

ココヤシは、皆様がご存知のココナッツの実をつけたスラリと背の高い樹木です。
●樹木の高さ⇒20〜30m
フィリピン、インドネシアを中心に小農型で生産されます。
●主な生産地⇒フィリピン40%、インドネシア25%

一本の木に13〜14果房をつけ、アブラヤシの小さな実と異なり、大きさ20〜25cmもの大きな実をつけます。
●果実の大きさ⇒20〜25cm
●果実の生産量(年間)⇒40〜200個
<ヤシ油>
ココヤシからは、「ヤシ油」が精製されます。
ヤシ油はパーム核油と同じように、ココヤシの“種子”の胚乳から採取されます。