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ニュースリリース


サラヤ株式会社(本社:大阪/代表取締役社長:更家悠介)は、創業60周年にあたる2012年4月3日、アフリカ・ウガンダでの衛生環境の改善を目指し、SARAYA EAST AFRICA 衛生事業を開始することをお知らせいたします。


1952年創業時、戦後間もない日本では、大都市において赤痢やコレラといった伝染病が蔓延し、多くの人が苦しんでいました。そのような状況の中で創業者である更家章太は、「衛生状態が整わないと社会基盤が整わない」との考えから、社会規範の一つとして手を洗うことから戦後復興をしようと考え、日本ではじめて薬用手洗い石けん液と専用容器を開発。"石けんを使った正しい手洗い"を普及させることで、衛生環境改善という社会的課題の解決の実現に貢献しました。

その後、サラヤは、多くの商品を通して、CSR活動を実施。2007年からは、「ヤシノミ洗剤」の売り上げの一部で、ボルネオ保全トラストを通してボルネオ生物多様性の保全活動を支援。2011年からはラクトフェリン化粧品の売上の一部で、途上国の妊産婦を守る国際協力NGOジョイセフのホワイトリボン活動の支援も開始しました。こうしたCSR活動に積極的に取り組んできたのも、創業当時からの「社会的課題を解決したい」という一貫した思いがあるからです。

そうしたCSR活動の一つとして、2010年からスタートした、「SARAYA 100万人の手洗いプロジェクト」では、アフリカ・ウガンダでユニセフによる衛生改善のための手洗い普及活動を支援。3年間にわたる現地視察を通して、ユニセフへの支援のかたちだけではなく、戦後の日本と同じように、アフリカ・ウガンダでの衛生製品の事業展開による衛生環境改善の必要性を認識し、2011年5月現地法人であるSARAYA EAST AFRICAを設立いたしました。

そして、創立記念日である本日4月3日、SARAYA EAST AFRICAは本格的に衛生事業を開始します。このアフリカ・ウガンダでの活動を通して、サラヤは、CSR活動とBOPビジネスと呼ばれるソーシャルビジネスを組み合わせて、持続可能な社会貢献型企業モデル(ソーシャルアクションカンパニー)を目指します。




アフリカ・ウガンダの衛生問題


世界では年間760万人もの5歳未満の子どもたちが命を失い、その原因の多くは予防可能な病気である。石けんを使って正しく手を洗うことで下痢性疾患や肺炎を予防し、100万人もの子どもたちの命が守られると言われている。アフリカ・ウガンダでの5歳未満児の死亡率は、1000人出生中128人にも及ぶ。ウガンダの乳幼児の2大死亡原因である下痢性疾患と急性呼吸器感染症は、適切なタイミングで石けんを使って手を洗うことにより、下痢性疾患で3 5~5 0%、急性呼吸器感染症で30%も減らすことができるという報告もある。


アフリカ・ウガンダでのサラヤのCSR活動(2010年~)


公益財団法人日本ユニセフ協会「世界手洗いの日プロジェクト」に、ボランタリーパートナー企業として2009年から参加したことをきっかけに、「SARAYA 100万人の手洗いプロジェクト」がスタート。日本での衛生商品の売上の一部で、ユニセフのアフリカ・ウガンダでの衛生促進活動をサポートし、ウガンダ国内の30県で展開している小学校や村における手洗い普及活動を推進している。


アフリカ・ウガンダでのソーシャルビジネスの推進(2012年~)


現地生産による衛生製品の開発、販売、普及を通して、アフリカ・ウガンダにおける衛生問題と貧困問題の解決を目指すソーシャルビジネスを展開することを決定。2011年5月には、現地法人SARAYA EAST AFRICAをアフリカ・ウガンダの首都カンパラに設立。創立60周年である4月3日から衛生事業を本格化させる。この事業は、独立行政法人国際協力機構(JICA)のBOPビジネス連携促進制度の支援を受けて展開している。

【SARAYA 100万人の手洗いプロジェクト】


※各ニュースリリースの情報は発表当時のもので、現状と異なっているものもあります。