サスティナビリティ

プラスチック削減への取り組み

近年、プラスチックごみが海洋汚染や生態系への悪影響を引き起こしているとして、世界中で関心が高まっています。

サラヤは1952年の創業時から人、そして環境を考え、天然素材を用いた商品づくりをコンセプトに、様々な商品開発・販売を行ってきた歴史があり、この問題についても研究開発から製造まで一体となって取り組んでいます。

これまでの取り組み

創業商品から省資源化を実現

サラヤは1952年、日本ではじめて薬用手洗い石けん液『パールパーム石けん液』と石けん液容器を開発・事業化しました。

『パールパーム石けん液』は使用時に水で7~10倍に希釈するため、持ち運びの労力や輸送費、容器、保管スペースなどの省資源型となっており、当時からすでに環境を考えて作られた画期的な商品でした。

洗剤詰め替えパックのパイオニア

1979年、業界に先駆けて環境への負荷が少ない植物系食器用洗剤『ヤシノミ洗剤』を発売しました。しかしながら、当時の食器用洗剤のボトルはすべて使い捨てで、そのため膨大な石油資源の浪費とごみを産む結果となりました。そこで、1982年には石油資源の浪費とプラスチックごみの減量にいち早く対応し、食器用洗剤で初めて、スタンディングパウチの「詰替えパック」を発売しました。現在では、台所用洗剤や手洗い石けん液など、詰め替え方式を多くの商品で採用しています。

1982年発売の『ヤシノミ洗剤』詰め替えパック
『シャボネット』詰め替えパック

洗剤詰め替えパックのパイオニアである『ヤシノミ洗剤』は、21世紀のサステナブル社会実現に向けて、詰め替えパウチと専用ホルダーからなる『ヤシノミ洗剤プレミアムパワー』を2016年に開発しました。

薬剤を移し替える手間、こぼれたりして手が汚れる問題、パウチに残液が残るなど、「詰め替える」という行為をあらゆる角度から分析し、パウチごと交換することで瞬時に衛生的に無駄なく交換できるデザインを発案。インテリア性も評価され、2016年度のグッドデザイン賞を受賞いたしました。

エコマークと業務用リターナブル容器

エコマークアワード2015

詰め替えパックの継続採用と環境負荷低減の取り組みが評価され、サラヤ株式会社および東京サラヤ株式会社は、公益財団法人日本環境協会より「エコマークアワード2015金賞」を受賞いたしました。

この受賞は、サラヤが長年取り組む「リターナブル容器」などの業務用商品でもエコマーク認定を積極的に取得し、マークを製品パッケージに表示するなど積極的にアピールしている点も評価されました。

お客様の声に応える減容ボトル

商品開発本部では、様々な業態に合わせた商品開発を行っております。商品開発のアイデアは、市場マーケティングや営業からの情報、お客様からいただいた様々なご要望、ご指摘をお客様の声として集約し、コンセプトを具体的に整えていきます。

例えば、業務用手洗い石けん『ホイップウォッシュ』では、「事業所から排出されるごみの容量を減らしてほしい」という医療現場のお客様の声から、容器改良に着手。折りたたんで捨てられるようになり、ごみの容積率を約70%削減。また、容器の厚みを薄くすることで従来のボトルに比べ約50%のプラスチック使用量削減に成功しました。

『ホイップウォッシュ ピーチ 500mL減容ボトル』従来のボトルに比べ、ごみの容積率を約70%、プラスチック使用量を約50%削減

包装と容器が一体になったB.I.B(バッグ・イン・ボックス)システム

ごみ減量と資源の有効利用を促進するため、B.I.B(バッグ・イン・ボックス)システムへの切り替えも進めています。

B.I.Bシステムとは、包材と容器が一体になったパッケージのことで、段ボールの中に薬剤の入った内袋(ポリエチレン製)が入っており、使用時には専用コックを取り付けて、そのまま使用します。使用後は内袋と段ボールを分別し、段ボールは紙のリサイクルシステムへ、プラスチックはサーマルリサイクルされます。

資源の循環利活用モデルの実現を目指して

サラヤの関連会社である関西再資源ネットワークでは、食品リサイクルの推進および循環型社会の構築を目指し、2004年から事業を開始いたしました。

サラヤのお取引先である食品関連事業者を中心に食品廃棄物を回収させていただき、炭化によるリサイクルを行っております。

関西再資源ネットワークは、これまでに蓄積したノウハウや廃棄物、未利用資源回収ネットワークを活かして、以下のような活動を行い、プラスチック系廃棄物の海洋への環境負荷低減を目指しています。

  1. プラスチック系廃棄物のマテリアル利用
  2. プラスチック系廃棄物のサーマル利用
  3. 資源循環インフラ構築事業

これからの取り組み

「地球市民」の一員として地球温暖化対策、生物多様性及び生態系の保護等地球環境の保全を行うというサラヤの環境方針に基づき、容器・パッケージのリデュースやエコ商品の新規開発を続け、長期的なビジョンとして、循環型社会に適応した原料への完全切り替えを目指してまいります。

またサラヤは、スイス・ローザンヌに拠点を置く環境保全団体「レース・フォー・ウォーター(Race for Water)」財団をサポートし、海洋プラスチックごみ問題についてアクションを起こしています。

『Race for Water Odyssey(オデッセイ)』プロジェクト
子供たちを対象にした啓蒙活動の様子