ニュースリリース

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サラヤ株式会社

第18回日本再生医療学会総会にて細胞保存液の発表

サラヤ株式会社(本社:大阪/代表取締役社長:更家悠介)は、2019年3月21日~23日に神戸にて開催された第18回日本再生医療学会総会にて細胞保存液の発表を行いましたことをお知らせいたします。

サラヤでは創業以来、常に安全性の成分にこだわり、人と地球にやさしい製品を開発してきました。その中で、よりすぐれた安全素材、培ったノウハウや技術を活かし、人の細胞や臓器にまでやさしい新素材開発を行い、再生医療分野の応用研究を進めています。第18回日本再生医療学会総会では、大阪大学大学院医学系研究科 澤芳樹教授とともに研究する、天然酵母が発酵することによって生みだした天然成分「ソホロースリピッド」の細胞保存液活用について発表しました。

なお、「ソホロースリピッド」は、弊社オリジナル原料(SOFORO)であり、ハッピーエレファントやアラウ.にも配合されている安全性の高い原料です。


<研究発表>

題名:ソホロースリピッドを⽤いたヒトiPS由来⼼筋細胞の凍結保存に関する検討
共著者:杉浦朱夏1)、宮川繁1)、高瀬由衣1)、野上明日香2)、竜瑞之2)、平田善彦2)、澤芳樹1)
1)大阪大学大学院医学系研究科 心臓血管外科 2)サラヤ株式会社

【背景】ヒトiPS細胞由来⼼筋細胞(hiPS-CMs)は重症⼼不全の治療法として期待されているが、汎⽤性やコストを考えると、回収効率の良い細胞の凍結保存技術が必須である。低毒性の糖脂質であるソホロースリピッド(SL)を凍結保存液に加えることで、細胞の機能を維持しつつ凍結保存時の回収効率が向上する、という仮説を⽴て検証した。
【⽅法】細胞凍結保存液(DMEM+10%FBS+10%DMSO)にSLが0%、0.001%、0.01%、0.1%、1%となるよう添加した。培養したhiPS-CMsを細胞凍結保存液に懸濁したのち、-1℃/分の速度で-80℃になるまで徐冷した。その後液体窒素中で10⽇間凍結保存し、融解を⾏った。それぞれ⽣細胞回収率とバイアビリティを評価し、フローサイトメトリーにてcTnT陽性率を測定した。
【結果・考察】細胞凍結保存液(SL)添加群(0.001%)では、⾮添加群と⽐較して、有意差は認められなかったが、⽣細胞回収率は上昇する傾向が認められた。SLは、細胞の同等性を保ったまま、細胞シートを形成することができた。

P=0.154347) ⼀⽅でバイアビリティは、SL濃度依存的に低下した。 cTnT陽性率は濃度による変化は認められなかった。
【結語】hiPS-CMsにおいて0.001%SL含有細胞凍結保存液は、⾮添加保存液と⽐較し、細胞へのダメージを少なく、効率よく⼼筋細胞を保存することが可能であることが⽰唆された。

※各ニュースリリースの情報は発表当時のもので、現状と異なっているものもあります。