1980年、北海道大学大学院獣医学研究科形態機能学専攻修士課程を終了後、国際協力事業団(JICA)青年海外協力隊として中南米・東南アジア・アフリカ諸国で数多くの調査業務に参加。
1999年には京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。
2003年、JICA(現・国際協力機構)マレーシア、サバ州にボルネオ生物多様性・生態系保全プログラム野生生物生息域管理専門家として派遣され、今年からはボルネオ保全トラスト事業最高執行責任者として活動を開始している。
講演、論文多数。
私たちの毎日の食材に入っているパーム油、そのパーム油生産のため、ボルネオ島では、生物多様性の最も高い低地の熱帯雨林が年々小さくなっています。現在その森林は川沿いに少し残っているだけ、しかも細切れに分断されてしまっています。
木々を伝うことでしか移動できないオランウータンは分断された小さな森に閉じ込められ、広い生活圏を移動するゾウは森からはみ出して人間との衝突を繰り返しています。他にも様々な動植物が、ちぎれた森で存続を危ぶまれているのです。
ボルネオ保全トラストはその小さな森と森を結び、野生の動植物と人間がうまく共存できるしくみを作るため2006年10月にサバ州野生生物局局長、JICA専門家が中心になって設立されました。
その中心となる活動は、一般市民からの寄付金で川沿いの土地を買い取り、分断された森と森をつなぎ、生態系保全のための「緑の回廊」をつくることです。
御講演いただく坪内俊憲先生は、サバ州野生生物局からの要望で最高執行責任者としてこの事業に取り組んでおられます。ボルネオ保全トラストの現状と今後の展開を現地の視座・グローバルな視点から捉えてお話いただきます。
*マレーシアへの送金手数料が高額なので日本国内でとりまとめ、一定の金額がたまった時点で送金しています。