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ボルネオの生物多様性
ボルネオの熱帯雨林は、プランテーションが迫り、分断され、 数々の野生生物が絶滅の危機にあります。
ボルネオについて 日本の南、フィリピン諸島を挟んでボルネオ島があります。約74万㎢、日本全土の約2倍の面積、世界第3位の大きさの島です。このボルネオ島とそのすぐ西にあるスマトラ島(約47万㎢世界第7位)がアブラヤシの2大生産地です。この2島の熱帯雨林は、今や減少の一途をたどり、その豊かな生態系が失われ行くことが懸念されています。 ボルネオ島の熱帯雨林は、植物の生育に適した高温多湿の気候の中で、考えられない程多種多様の植物が幾重にも重なり合い、せめぎ合いながら、調和を保っています。223種の哺乳類、358種の鳥類がおり、地上70mにも達する樹冠の昆虫にいたっては、未だに知られていないものがほとんどであるといわれています。 巨大な花ラフレシアなどの植物、絶滅危惧種(IUCNのレッドリスト)に指定されているオランウータン、テングザル、スマトラサイ、ボルネオゾウなど、厳しい生存競争を生き抜いて進化した魅力的な動物や昆虫、生存のために形を変えて生き残った驚くべき植物が溢れている豊かな生態系です。アマゾンなども含めてこのような熱帯雨林には、地球上のすべての植物種の60%、昆虫の種の80%が棲息しているといわれています。
ボルネオの熱帯雨林に生息する野生生物
IUCN List2006より
ボルネオ、ダナムバレーの熱帯雨林
オランウータン
ボルネオゾウ(アジアゾウ)
テングザル
オオトカゲ
シワコブサイチョウ
カニクイザル
活動のきっかけ
マレーシア サバ州のボルネオゾウとはひとつの縁で、弊社が関りました。ボルネオゾウは、プランテーションの開発から逃れたわずかな熱帯雨林(セガマ川、キナバタンガン川流域など)に1?2千頭ほどが棲息しています。しかも、棲息域は川岸近くまで張り出したプランテーションに分断されていて、移動に不自由な地形になっています。 本来なら熱帯雨林の奥で生活しているのですが、棲息域が狭くなり過ぎたため、大食漢の象たちが餌を求めて人里を移動するようになりました。そのため住民とのトラブルが頻発しています。住民の罠に子象がかかり、逃れたものの、鼻や足に罠のロープが巻き付いたまま成長していきます。成長とともにロープは、肉に食い込んでいき、感染症にかかります。そのような子象は、数頭が確認されました。 「素敵な宇宙船地球号」というテレビ朝日の番組(2004年8月1日)放送で、「“地球にやさしい…”の落とし穴?子象の涙?」として、こんな子象達の苦境が紹介されました。それに先立つ7月13日にこの番組制作に当って、弊社は取材と経営者へのインタビューを受けました。社長の更家悠介が番組中のインタビューで、ボルネオのこのような状況をどう思うかと問われたのです。 これが弊社における原料生産地の環境保全活動をはじめるきっかけとなり、2004年8月付で環境基本方針に次のような1項目を追加しました。
5.
地球環境問題の解決は、企業や地域での対応とともに地球 規模での対応も必要であるとの認識から、先進国と発展途上 国を持続可能なビジネスモデルで結びあうため、NPOや諸団 体との連携を深めます。
子象の救出活動
弊社はNPO法人ZERIジャパンを通して、2005年1月にマレーシアの政府機関SWD(サバ州野生生物局)に移動用の車を寄付するなどボルネオゾウ保護活動への援助をしています。弊社研究調査員もキナバタンガン川下流域での保護活動に参加しました。 このSWDの救出活動を題材に「素敵な宇宙船地球号?子象の涙?パートU」が2005年3月20日に放送されました。 このような救出活動では、2006年までに、SWDと世界最大の自然保護NGOであるWWFによってそれぞれ2頭、計4頭の子象を捕獲し、ロープをとり、治療して、再び森に還しています。
伐採された熱帯雨林
寄贈車
SWDによって治療のため捕獲された子象。前右足にロープが入り込んでいる。(中西研究調査員撮影)
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